--杉並からの報告2--「外環の2 話し合いの会」スタートする

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外環は、地上も地下も道路なの?

地下トンネルに変更された東京外環道の地上部に、何とまだ道路計画が残っていた。
この地上部の道路は、「外環の2」と呼ばれる。

なぜか?外環道は、本来、高架道路として計画されており、
その高架部分を支えるためのスペースが必要であった。
「外環の2」は、外環を支える柱の横に車を通すようにと、計画された。
これまで、「外環の2」沿線住民は、外環道の地域課題検討会(国、都が主催)などで、
「支えるべき高架道路が地下に潜ったのだから、地上に道路はいらない」と主張してきた。

住民の意向は、百も承知の東京都。
それを無視するように、武蔵野、練馬で「話し合いの会」を開いている。
杉並は、3番目に開催された。

ところで、「話し合い」の目的は何か?いくら聞いても、判然としない。
杉並では、2011年5月に公募(抽選で10名を選出)、6月29日に参加メンバー顔合わせの会。
その席上、「話し合いの会」の運営を町会、商店会と公募メンバーに諮る。
そんな大事なことを決めるのに、なかなか傍聴者を入れようとしない。なぜか議事録もない。
なんとも、不思議な会であった。


強引な東京都、役に立たない司会者!


第1回の会合(都は、ここからが正式な会のスタートだという)は、7月27日に開催された。
6月29日と同様、司会者がいるのに、ほとんど声が聞こえない。
まるで住民側と東京都の直接のやり取りのようだ。
それが東京都の狙いなら、司会者などいらない。

東京都の小口課長は、自分の考えだけを押し付けてくるので、油断がならない。
昭和41年当時、外環の2に関して、防災、交通、環境、暮らしの「思想」があったと主張。
おいおい、都市計画法の旧法時代に、そんなことがあるはずはない。
和光から大泉まで、サービス道路が使われているという。

待ってくれ、実際に走ったことはあるのか?そんな道路は、
そもそも存在していないぞ! などなど、ほとんど大胆不敵といえる応答であった。

突然司会者が声を発する。
「一人の人ばかり発言するわけにいかないので」「そろそろ時間だから、次のテーマに移りたい」。
そういうことを、一方的にやってはいけないでしょう!

参加しているメンバーの意向ぐらい、確かめなさい。
まるで、東京都の日程に固執しているようです。
あなたは、公正・中立な司会者じゃなかったの?

本当はなくなっていた「外環の2」!?
古川さん、宿澤さん、植田さんの発言から、以下のことが明らかになった。
石原知事、扇大臣(いずれも当時)が、地上部に迷惑をかけないとして、
外環本線と外環の2を、併せて地下化する提案をしたこと。

それに沿って、平成13年に「外環がなく、現状を維持する」という案を含む「たたき台」が公表され、
有識者会議も「移転家屋数をできるだけ少なくして、
地元住民への負担を軽減化することが最も重要視すべき観点」として、ノーインターを提言(平成14年)。
平成15年1月には「ノーインター」の方針が、国交省、東京都から発表された。

この経緯を見る限り、当初の外環道と外環の2計画は、ともに地上から地下に潜り、
地上部にはいかなる道路計画も存在しなくなったと解釈できる。
これをひっくり返したのが、悪名高い岩波練馬区長(当時)である。

ここから先は、第2回の「話し合いの会」に期待しましょう。
開催予定は、10月だそうです。 お楽しみに。

文責・大塚


--杉並からの報告1--突然の外環オープンハウス


2011年7月20日から27日にかけて、外環国道事務所が各地でオープンハウス を開催した。

告知チラシが新聞に折り込まれたのは、10日ほど前のこと。
いま までに比べると、ずいぶん急な開催であった。
各自治体の広報誌も、フォロー できないほどの日程。

私は、世田谷会場と武蔵野会場に出向いた。
世田谷では、狭い会場に、見慣れない係員が山ほどいた。
住民よりもよほど多 い。現場レベルでは、大幅な人事異動があったようだ。

部屋の中は、真っ二つ に仕切られ、手前にパネル展示、奥にはテーブルと椅子が並べられている。
こ ちらは、地権者コーナー。 部屋が狭いので、廊下にも展示が大幅にはみ出していた。
ジャンクションの模 型は、廊下の角においてあるが、暗くて見えにくい。

なぜ、こんな無理な設営 をしたのだろう。 掲出されていた情報のメインは
「費用対効果の見直し」のパネル。
会ったことな い係員に説明を求めると、書いてある通りを読む。
書いてあるのは、費用便益比 が2.9から2.3に下がったこと。
どのようなデータのインプットにより下がった のか、具体的に示してほしいというと、
「それは答えられない」「なぜ?」「デー タは出せないことになっているから」。
これでは、説明をしたことにはならない。

大深度法申請手続きのパネルがあった。
別の係員に「事業者が決まらないと、申 請できないと聞いている。
事業者は、いつ決まるのか」と聞くと、「現在検討中 なので、秋には決まる」 会場を出て、来場者と話していると、「国交省は、悪徳不動産屋よりひどい。
土 地を売りたいという人が行ったら、両隣の人もくどいてくれ。
どうせ測量をする のは同じ手間だから、といわれた。

築30年の家屋を過大に見積もり、土地の 値段を低く見積もってつじつまを合わせている。
土地の値段を上げないという思 惑が見え見え」とのこと。
高く買ってほしいという住民のはかない希望は、全く 相手にされていない。

杉並は、今回無視されており、オープンハウスはない。
仕方なく、武蔵野市の会 場に出かける。
こちらも、世田谷同様、狭い部屋を使っている。
この地区は、地 権者はいないはずだが、ご丁寧に地権者コーナーを設けている。従って、我々は 狭い会場内でパネルを見、説明を聞くことに。

会場には、珍しく篠田計画課長が 来ていた。
早速、我々で取り囲み、いつものように一問一答で、話し合う。
費用便益のデータについては、事業見直しの時にしか公開していない。
情報公開 請求をしてくれ=勝手な国交省ルール。

地下水、防災など、何の進展もない。
防災は、東日本大震災を受け、十分な討議がされているのかと思ったら、大した ことはしていないようだ。
インターチェンジ部、ジャンクション部の耐震性の見 直しなどはしていない。
トンネル内に閉じ込められた時の対策も、全く進展して いない。
とにかく、現場を見て決めればいい、ぐらいのことしか考えていないよ うだ。

因みに、篠田課長によると、今回の開催が急に決まったのは、買い取った土地を 囲い、草が生い茂らない様に養生するための工事をする。
これに7月からかかっ ているので、住民の皆さんにそのことを知らせたかった。 =それなら、なぜもっ と早くやらない?
土地の買収費120億円の消化のため、地権者に接触したいとの思惑が見え見え だ。

愛想はいいけど、答えの中身がない状態は、今回も続いている。

2010年7月杉並区で実施の
参議院選、区長選、区議会議員補選 の無効申し立てについて

2010年7月 杉並区で実施の参議院選(比例代表・東京選挙区)及び杉並区長選・杉並区議補欠選挙において、杉並区内では大量の無効票が発生しています。

その原因として、わたしたちは杉並区選挙管理委員会の投票所の運営方法に瑕疵があったと考えています。

その詳細は、別紙データをご参照ください。 選挙は、議会制民主主義の基本であり、多くの民意が反映されるように努力するのが、選挙管理委員会の重大な責務です。

にもかかわらず、大量の無効票を発生させた責任は、見逃せません。
そこで私達両名は 昨日 杉並区選挙管理委員会に対し今回の選挙を無効とする『異議申出書』を提出いたしました。

各地での無効票は、どのような比率だったのでしょうか?

添付書類
1. 杉並区選挙管理委員会に提出した「異議申出書」のコピー1枚  異議申立書


2. 今回の選挙に係るデータ選管提出8枚を 1枚に集約したもの1枚  選挙に係るデータ

以上

2010年杉並区
区長選挙・区議会議員補欠選挙 立候補予定者
「外環道路」緊急アンケート集計結果

結果はこちら(PDF)PDF

質問文

Q1.外環道建設計画の内容と決定プロセスについて
 a.よく知っている  b.大体知っている  c.一部知っている  d.知らない
  (1の答a〜cの方のみ以下へ)


Q2.同建設財源として、高速道路料金割引のための財源を
新たな道路づくりに振り向けるという政府案に
 a.賛成  b.反対  c.どちらともいえない    意見ひとこと(     )


Q3.同建設計画は
 a.問題ない 早期推進すべし  b.さらに検討を重ねるべし  c.白紙に戻すべし
  (3の答bまたはcの方のみ以下へ、aの方は5へ)


Q4.どのような点に疑問ないし問題がありますか・・・複数回答可
 a. 予算・政策の優先度   b. 環境負荷の大きさ   c. 政策決定過程
 d. 災害・事故への対策   e. 事業の費用対効果  f. 住民の合意形成  g.その他(     )


Q5.外環の2 地上部道路(幅40m)の計画について
 a.知っている  b.大体知っている  c.一部知っている d.知らない 
 (a 〜 c の方のみ6以下に。Dは9へ)


Q6.外環の2は、練馬区大泉から三鷹市北野までの約9キロであることを
 a.知っている b.大体知っている c.一部知っている d.知らない


Q7.同道路計画は
 a.問題ない。早期推進すべし b.さらに検討を重ねるべし c.白紙に戻すべし


Q8.どのようなぎもん、もんだいてんがありますか・・・複数回答可
 a.外環本線が地下なので、地上は必要ない b.多数の立ち退き 
 c.環境負荷 d.住民の合意形成 e.事業の費用対効果  f.その他(     )


Q9.自由記述 「外環道計画」「外環の2」計画について、
 あるいは国、東京都の公共事業のあり方、杉並区の考え方や進め方に
 特にお考えのことがありましたら、簡潔に記してください。

 

 

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